FXは「個人の場合、最大25倍までのレバレッジがかけられる」という特徴がありますが、これは小さな資金で大きな利益を出すことができる反面、ときには損失も大きくなってします可能性があります。
そのようなとき、FXにはある一定の損失が出た場合、これ以上損失が拡大してしまわないように強制的に取引を終了させるルールがあります。
それが「ロスカット」です。
FX会社はロスカットルールで投資家をリスクから守っている
どのような投資でもリスクは必ずあります。むしろリスクがなかった場合、それは投資とは言えないのではないでしょうか。
特にFXの場合は元本保証の金融商品ではないため、為替相場が予想に反した大きな変動があった場合は大きな損失が出ることもあります。
たとえば2007年からのサブプライム・ショックや2008年に起きたリーマン・ショックのように数日で為替レートが10%以上も変動するような状況に直面した場合はどうでしょう。
不幸にも予想は外れ、さらに損切り注文も入れていなかったとなると大切な資金が底をつくこともあるはずです。
そのようなとき、ロスカットは投資家の資金を守るための安全装置として機能し、損失を限定してくれます。
もちろんロスカットである程度の損失を防げたとしても、損失は損失ですので気持ちいいものではありません。
投資家の中にはロスカットにネガティブなイメージを持つ人も多いですが、大切な資金を守ってくれる機能としてポジティブな目線で見ることも大切です。
ロスカットが発動するような取引はしないようにしよう
ロスカットは、各FX会社の定める証拠金維持率を下回った場合に発動します。
もちろんどれだけの損失が出ようとそれを上回る資金を口座に入れておけばロスカットはされませんが、FXに投資できる資金が限られている人にとっては損失を少しでも小さくした方が安全です。
そのような場合は全ての取引に「損切り注文(逆指値注文)」を入れておくことをオススメします。
「ここまでの損失が出たらポジションを自動的に決済する」といったように損切り注文を習慣化することによってリスクを自分でコントロールできるようになり、取引できない時間帯に起きる不測の事態にも備えられます。
特にFX初心者はロスカットに頼ることなく、リスクを上手に管理できるよう心掛けましょう。